ビジネスマナーがわからない

たくさんのビジネス書を読んだり経営理論などを深く学習しても、実際に営業の現場に出てそれらだけで完璧に対応できるということはありません。
営業の仕事をする上で大切なのは、的確な売り込みをするというテクニック部分同様、目の前にいるクライアントに人として好かれることができるかという感情的な部分です。
「今どき感情論だけで仕事がとれるはずがない」と考える人もいるかもしれませんが、数字的効率が優先される現代においても案外と最終的な決定の場面においては担当する人同士の気持ちが大きく影響してくることも多くあります。
例えば、かなり似た2つの製品をそれぞれ購入のために比較検討しているとき、片方の企業の営業マンは身なりや話し方もしっかりしており質問に対しても誠意ある対応をするのに対し、もう片方の企業の営業マンはいい加減な回答が多く約束や時間に対してもルーズであったとしたら、おそらく選ばれるのは前者の方となるでしょう。
あまりにもその差異が大きい場合などは、金額面で後者の企業が優っていても前者の方が選ばれる可能性も十分にあります。

営業マンとして好かれるためには、プライベートにおける「好かれる」とはまた違った資質が必要になってきます。
具体的には、ビジネスマンとしての最低限のマナーを身につけることができていることや、服装など身なりに信頼感があるというような場合です。
新卒での就職活動では、それまでファッションで行っていたことをひと通りやめて、リクルートスーツを着こなして各社を回ることになりますが、それもいってみれば自分自身を企業に売り込む営業活動の一つであると言えます。
もしファッションとしてやっていたような髪型やピアス、だらしない服装で企業を回ったとしてもおそらく入り口ではねられることでしょう。
本人の主義主張は尊重されるべきとしても、ビジネスという場面で見れば少なくとも新人として学ぶべきことが多い時期にはあるべき「型」を守って行動することが常識です。

それまで営業成績がどうも上がらないというふうに悩んでいた営業マンが、マナー教室に通うようになって飛躍的に成績が伸びたというようなケースもあります。
なんだかんだと言ってもやはり人は最初にその人を見たときに感じた印象で人柄や信頼性を判断しますので、第一印象を良くするということは営業にとってごく初歩的なスキルというふうにもなります。
ビジネスマナーを守るということは、自分自身に対しての評価を高めることであると同時に、お客様やその他の取引先に対して思いやりの気持ちを示すものでもあります。
初対面の人と挨拶をする席に出るのにだらしない格好のままで行ったとしたら、本人にその気はなくても相手にとって「自分のことを下に見られた」というような失礼を与えてしまいます。
営業の仕事の基本はお客さんにとって役立つサービスを提供していくということを忘れず、知識だけでないしっかりと足についたビジネスマナーを身につけられるようにしていきましょう。